根管治療で神経を取り除いた歯が痛くなる原因とは?
投稿日:2024年5月20日
カテゴリ:下北沢歯科医院スタッフブログ
根管治療で神経を取り除いた歯が痛くなる原因について
下北沢駅すぐの歯医者「下北沢歯科医院」の歯科衛生士です。
虫歯が悪化して歯の神経にまで進行した場合は根管治療を行い、神経などの感染物質を取り除きます。神経を取り除いた歯は感覚がなくなるため、基本的には治療後に痛みや違和感などを感じることはありません。しかし、歯周組織にも神経が通っているため、根管治療で神経を取り除いた歯であっても口腔内に何かしらの問題が生じた際は周囲の神経が反応して痛みを感じる場合があります。
今回のブログでは、根管治療で神経を取り除いた歯が痛みを感じる原因についてお話ししたいと思います。神経のない歯が痛みを感じる場合は主に下記のようなことが考えられます。
歯槽骨炎
根管治療を行った際、根管内の感染物質の取りこぼしがあったり、無菌化がきちんとできていなかったりした場合は治療後に根管内で再び細菌が繁殖して歯根部分や歯槽骨に炎症が生じるため、痛みを感じることがあります。
充填材が神経を刺激している
根管治療では感染した神経などを取り除き、根管内を殺菌した後に細菌の繁殖スペースを残さないよう、充填材で空洞を埋めます。その充填材が歯根の先端部分から染み出すことがあり、歯根周辺の神経が刺激されることによって痛みを感じる場合あります。
咬み合わせの不調
根管治療後は土台の歯にかぶせ物を装着します。かぶせ物を装着した状態で咬み合わせを調整しますが、左右のバランスが悪かったり、経年によって咬み合わせのバランスが乱れたりすると、過剰な力が歯にかかるため、咀嚼に痛みを感じる場合があります。
歯根破折
根管治療で歯の神経などを取り除いた歯は栄養が供給されなくなるため、歯質が脆くなります。そこに過剰な力がかかると、ダメージが蓄積して歯根部分が破折することがあります。破折した部分から細菌が侵入すると、歯根部分で炎症が起こるため、痛みを感じます。
歯周病
口腔内が不衛生になり、歯周病が進行すると歯周組織が炎症を起こします。歯茎や歯槽骨などの歯周病組織が炎症を起こすと、腫れや痛みを伴います。
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