マウスピース矯正はなぜ痛みが少ない?痛みが強い時の対処法とは?
投稿日:2024年3月13日
カテゴリ:下北沢歯科医院スタッフブログ
マウスピース矯正の痛みが少ない理由と痛みが強い時の対処法
下北沢駅すぐの歯医者「下北沢歯科医院」の歯科衛生士です。
矯正治療は継続的に歯に力をかけることによって、少しずつ歯を動かしていきます。そのため、歯を動かす際や使用する装置などの接触によって痛みや違和感を感じることがあります。
一般的なワイヤーを使用する矯正装置は矯正力が高いというメリットの反面、治療中に感じる痛みや違和感は強くなる傾向がありますが、マウスピース矯正は痛みや違和感を感じにくいと言われています。
今回のブログでは、矯正中に感じる痛みをはじめ、なぜマウスピース矯正は痛みを感じにくいのか、またマウスピース矯正中に痛みを強く感じた際の対処法等についてお話ししたいと思います。
矯正治療に伴う痛みの原因
矯正治療では「歯の移動」「装置の接触」という2つによって痛みや違和感を伴うことがあります。
歯の移動に伴う痛み
矯正治療では、装置で歯に継続的な力をかけ、歯根の吸収と再生を繰り返すことによって歯を動かします。歯を動かす際は歯根周辺にある歯根膜が伸縮するため、痛みを伴います。
例え使用する装置がワイヤーであってもマウスピースであっても歯を動かす仕組み自体は変わらないため、同じように痛みは発生します。強い力をかけることによって、歯を早く動かすことは可能ですが、その分伴う痛みは強くなってしまいます。また、歯を早く移動した場合は歯根の吸収と再生のサイクルが乱れるため、歯根吸収や歯肉退縮を起こすリスクが高くなります。トラブルなく矯正治療を行うため、歯の移動については1ヵ月に1㎜程度とされています。
マウスピース矯正は、1つのマウスピースで歯を約0.25㎜移動するように設計されており、1ヵ月で4枚のマウスピースを使用することで歯を約1㎜動かしていきます。また、使用するマウスピースはコンピューターで適切な矯正力を考えて設計・製造されるため、必要以上の力がかからないようになっています。そのため、手動で装着するワイヤー矯正に比べて痛みが抑えられます。
矯正装置の接触による痛み
ワイヤー矯正は患者さまご自身で取り外しができないため、食事や会話の際に粘膜が接触して痛みを感じたり、装置の接触によって口内炎ができることで痛みを伴うことがあります。また、楽器の演奏や運動時の人との接触によってお口の中を傷つけるリスクもあります。
一方、マウスピース矯正で使用するマウスピースは弾力のある素材で製作されているため、着用中に痛みを感じにくく、患者さまご自身で取り外し可能なため、食事中や運動時にお口の中を傷つける心配もありません。
マウスピース矯正中に痛みを強く感じた際の対処法
上記の通り、マウスピース矯正は痛みが少ない矯正法ですが、個人のお口の状態によっては痛みが強くなる可能性があります。痛みを強く感じた場合は下記の対処法によって緩和できる場合があります。
マウスピースを一時的に外す
マウスピース矯正装置は簡単に脱着できます。マウスピース矯正で痛みを強く感じる場合は、マウスピースを一時的に外して様子をみましょう。ただし、装着時間が短くなってしまうと、計画通りに歯を移動できない可能性があるため、1日の着用時間は必ず守りましょう。
一つ前のマウスピースへ戻す
マウスピース矯正は製作したマウスピース型矯正装置を段階的に交換していただきながら、少しずつ歯を動かしていきます。新しいマウスピースへ移行した際に痛みを強く感じる場合は、一つ前のマウスピースできちんと歯が移動できていなかったり、当初の計画通りに歯が移動できていない可能性があります。あまり痛みが強い場合は、一段階前のマウスピースを再度着用し、歯を適切な位置へ移動させることによって痛みを緩和できることがあります。
歯に負担がかかる食事を控える
矯正治療中は歯根の吸収や再生が行われるため、歯が不安定な状態になっており、大きな負担がかかることによって痛みを強くなる可能性があります。マウスピース矯正中に痛みを強く感じた場合は、歯に負担がかかるような硬いものなどは極力控えるようにしましょう。
上記の対処法でも痛みが緩和されない場合は、かかりつけの歯科医院に相談し、適切な処置を受けましょう。
下北沢でマウスピース矯正なら下北沢歯科医院までお気軽にご相談ください。
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