折れた歯根を抜歯後にインプラントで治療した症例
折れた歯根を抜歯後にインプラントで治療した症例
こちらの患者さまは、右上の奥の歯をずっと放置をしていて、折れてしまい他院にて抜歯を行ったが痛みが取れないという事で来院されました。
パノラマレントゲン写真にてチェックをしたところ、歯の根っこが割れて残っており、周りの骨も無くなってしまっている事が確認できました。治療方法を話し合った結果、残っている根を抜き手前の1本をインプラントでの治療をご希望されました。
まず残っている歯の根を抜き、中の感染が起きてしまっている所をキレイに掻爬し、人工の根を入れて骨を作るところまでを1回の処置で行いました。
今回は頬側の骨が吸収されて無くなってしまっていたので、そこの回復もする事ができるような骨造成を行いました。これらの処置を1回で行う事により、2回に分けてやるよりも骨の減りを最小限に留め、治療期間を短くする事ができます。
インプラント治療完了後のレントゲン・口腔内写真
その後、2週間で抜糸をし、4ヶ月置きしっかりとインプラント体が骨とオステオインテグレーションしているのを確認し、上部に歯を作成しました。
今回は、スクリューで上部の歯を止める形で完了しました。結果、自然な歯になり、1本にはなりますが、奥歯での咬合の回復を行う事ができました。
年齢・性別 | 40代 男性 |
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治療期間 | 4ヵ月 |
治療回数 | 6回 |
治療費(税込) | インプラント治療 (上部ジルコニア含め) 407,000円 骨造成 110,000円 |
想定されるリスク | ・経年的に歯茎が下がる事があります ・定期的にメンテナンスを行わず清掃不良の場合、インプラント周囲炎になり脱離する事があります ・骨としっかり結合せず、再オペが必要になる事があります ・糖尿病など、全身状態によっては治療が難しくなります ・骨の量によっては行う事が出来ない可能性があります |