妊娠中に起こりやすいお口のトラブルとは?
投稿日:2025年2月18日
カテゴリ:下北沢歯科医院スタッフブログ
妊娠中に起こりやすいお口のトラブルについて
下北沢駅すぐの歯医者「下北沢歯科医院」の歯科衛生士です。
妊娠中はホルモンバランスが乱れることにより、身体や口腔内の環境も変化します。女性ホルモンの増加をはじめ、唾液の分泌量の減少などによって口腔内環境が悪化することで様々なトラブルリスクが高くなります。
そこで今回のブログでは、妊娠中に起こりやすいお口のトラブルについてお話したいと思います。妊娠中は下記のようなトラブルのリスクが高くなる可能性があります。
虫歯
妊娠中は唾液の分泌量が減少します。唾液には汚れを洗い流す自浄作用や殺菌作用があるため、その働きが低下することによって、口腔内が不衛生になったり、細菌が繁殖しやすくなったりします。さらに、つわりの影響によって口腔内が酸性に傾きやすく、間食等も増えるため、虫歯リスクが高くなります。
歯周病
妊娠すると、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌量が多くなります。歯周病菌の中には、女性ホルモンによって増殖したり、活発になる細菌が存在するため、妊娠中は歯周病リスクが高くなります。
また、歯周病については、様々な全身疾患とも深く関係していることが研究で明らかになっています。歯周病菌が血液に入りこみ、全身を巡ることによって早産や低体重児出産のリスクが高くなるため、妊娠中は特に注意が必要です。
口内炎
妊娠中はストレスによって血流が悪くなったり、免疫力が低下したりするため、口腔内に存在する細菌が活発になり、口内炎ができやすくなります。
妊娠性歯痛
妊娠性歯痛とは、妊娠4ヵ月頃までに虫歯などの理由がなく歯が痛みを感じる症状です。妊娠すると、ホルモンバランスの乱れによって血液循環量が増加するため、歯の内部の圧力が高くなり、神経が刺激されて痛みを感じることがあります。妊娠性歯痛は、妊娠から5~6ヵ月で落ち着きます。
妊娠性歯肉炎
妊娠性歯肉炎は、妊娠中に生じる歯肉の炎症です。妊娠中は、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌量の増加や口腔内の汚れの蓄積によって、細菌が活発になるため、歯肉が炎症を起こしやすくなり、歯茎の腫れや痛み、口臭、出血などを伴うことがあります。
妊娠性エプーリス
妊娠性エプーリスは、妊娠中に歯茎にできる良性の腫瘍です。妊娠中の女性ホルモンの増加により、歯肉内のコラーゲンが増加することによって発生し、歯茎の腫れ、痛み、出血などを伴います。
下北沢で妊娠中の口腔ケアなら、下北沢歯科医院までお気軽にご相談ください。
■ 他の記事を読む■