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親知らず抜歯後の強い痛み「ドライソケット」とは?

投稿日:2024年7月29日

カテゴリ:下北沢歯科医院スタッフブログ

親知らず抜歯後の強い痛み「ドライソケット」について

親知らず抜歯後の強い痛み「ドライソケット」

下北沢駅すぐの歯医者「下北沢歯科医院」の歯科衛生士です。

親知らずの抜歯後は患部の痛みや腫れを伴う場合があるため、不安に感じている方も多いと思います。通常、親知らずの抜歯後は日数が経過するにつれて痛みや腫れは緩和されていきますが、ドライソケットと呼ばれる状態になってしまうと、少しずつ痛みが強くなり、さらに痛みが続くため、注意が必要です。

今回のブログでは、親知らずの抜歯後に生じるドライソケットについてお話ししたいと思います。

ドライソケットとは?

ドライソケットとは、抜歯した部分の顎骨がむき出しの状態になり、細菌感染が起こっている状態です。ドライソケットになると、抜歯後の痛みが和らぐことなく、時間の経過とともに痛みが増していきます。

通常は抜歯部分の穴に溜まった血液が凝固し、血餅というかさぶたが形成されます。その血餅によって、外部の刺激や細菌感染から傷口を守り、少しずつ治癒していきます。しかし、体質の関係で血餅が形成されなかったり、一度形成された血餅が剥がれたりすると、露出した顎骨が細菌に感染し、ドライソケットになってしまいます。

ドライソケットは個人差がありますが、抜歯後に強い痛みが2週間以上続くこともあるため、注意が必要です。

ドライソケットの原因について

ドライソケットになる主な原因については下記のようなものが挙げられます。

難抜歯・時間を要した抜歯

抜歯後の痛みや腫れの度合いは抜歯に要した時間に比例します。親知らずが横向きに埋まっている、歯根が肥大、大きく湾曲している、骨の深部に埋まっている場合などは難抜歯となり、抜歯に時間がかかる可能性が高いです。また、そのような場合は抜歯後にドライソケットになる確率も高くなります。

抜歯時に麻酔を多く使用した

下顎は上顎に比べて骨が厚く、麻酔が効きづらい場合があるため、患者さまによっては麻酔の量を多く使用することがあります。麻酔には血管を収縮する薬剤が含まれているため、麻酔を多く使用した場合は出血が抑制され、抜歯後の穴に十分な血液が溜まらず、ドライソケットのリスクが高くなってしまいます。

頻繁なうがい・歯磨き等

抜歯後しばらくの間は血が滲みます。血が気になって頻繁にうがいや歯磨きをすると、抜歯部分に形成された血餅が剥がれやすくなるため、ドライソケットになる可能性が高くなります。

喫煙

煙草には有害な物質が多く含まれています。抜歯後に煙草を吸うと、血流が悪くなるだけでなく、傷の治癒が遅くなったり、免疫力が低下したりするため、ドライソケットになりやすくなります。

親知らずの抜歯後にドライソケットにならないようにするための対策

難抜歯などの場合はドライソケットを完全に防止することは難しいかもしれませんが、下記のことに注意し、血餅が剥がれないように気をつけましょう。

  • 抜歯した部分をできるだけ手や舌で触らないようにする
  • 必要以上にうがいをしない(うがいをする際は軽くゆすぐ程度にしましょう)
  • 抜歯部分を吸ったりしない
  • 傷口が治癒するまではできるだけ抜歯部分を避け、周囲を磨く際は優しく丁寧に磨く
  • 抜歯後は傷口が治癒するまではできるだけ禁煙する など

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